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寒露

連続して通過していった台風、お近くでの被害はなかったでしょうか?

台風が過ぎた後は朝晩は気温が下がり、日中も湿度が下がってきて過ごしやすくなりました。気がつけばもうすぐ10月、2022年も残り3ヶ月です。

季節の移り変わりを知るための二十四節気の一つである『寒露』、今年は10月8日(土)~10月22日(土)になります。

寒露とは「草木に冷たい露が降りる時期」という意味で、日中は過ごしやすいですが朝晩は冷え込むようになってきます。また実りの秋で収穫も盛んであり、雁などの渡り鳥が北からやってくるのもこの頃です。

今年10月8日(土)は十五夜の次に美しいとされる「十三夜」でもあり、お月見も楽しみたいところです。寒露の頃になると空気中の水分が減り大気も安定してくるので、空気が澄んで星が綺麗に見えます。十三夜は「栗名月」「豆名月」との別名もあり、この時期に収穫された栗や豆を備えて収穫に感謝する習わしがあります。


さて、暑さも過ぎて過ごしやすくなる季節、秋は体内の各器官・機能の休息と調整の季節といえますが、乾燥や気温低下などの健康に影響を及ぼす要素があり、また夏に消耗したものを十分に補充することも重要です。この時期こそしっかり養生を心がけることが大切です。

五行の考え方では秋は肺に対応しており、乾燥した気候は肺の陰気を損傷させやすいと考えられます。そのため、呼吸器症状(咽喉の乾燥、咳など)、肌の乾燥、便秘などの症状が起こりやすくなります。したがって秋の養生は乾燥を防ぐことが重要です。加えて、秋は冷気も忍び寄ってきます。冷気に侵されると、気・血・水の巡りが悪くなり頭痛、鼻づまり、関節痛などの症状が現れやすくなり、慢性病の再発などを誘発することもあります。ですから冷えにも充分注意が必要です。


実りの秋、美味しいものにあふれますが、特にこの季節に摂りたい食材は…

かぶ;お腹を温めるため冷えから来る痛みや消化不良に効果があり、また上がった気を下ろす作用もあるためのぼせや熱を持った吹き出物などに効果的。ビタミンC・βカロテン(皮膚・粘膜の健康を維持する)などの栄養分は葉の方に多く含まれているので、葉も美味しく頂きたいところです。


栗;脾・腎の働きを良くする食材で、疲れやすい、足腰が怠い、耳鳴り、難聴などの症状にオススメ。また高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防やアンチエイジングにも。


ザクロ;肺の機能を高め、下痢や出血を止める作用があるとされています。また古くから子宝に恵まれる縁起の良い果物と言われています。


小豆;収穫期を迎え新豆も出回る頃。余分な熱を取り水分代謝を良くするため、浮腫解消や吹き出物などに良いとされています。また食物繊維が多く、便秘解消や肌荒れに効果が期待できます。


鯖;サバ科サバ属の総称で、マサバ、ゴマサバなどの種類があり、秋から冬に旬を迎えるのがマサバです。

DHAやEPA(記憶力の改善、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化や高血圧の予防などに効果的どされる)の含有量は青魚の中でもトップクラス。


美味しい食材があふれ「食欲の秋」とばかりについ食べ過ぎてしまいそうですが、同時に「スポーツの秋」、適度に身体を動かして体力を落とさずに冬に備えたいものです。





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