

8月
明日から8月、1年で最も暑い季節です。とは言え今年は早くから暑さが続き、すでに夏バテ気味の方も多いと思います。この時期にとても美味しくなるのがトウモロコシ。黄色く(白い種類もありますが…)実の詰まったトウモロコシをみると、どうにも食欲が抑えられないほど大好きな食材です。 トウモロコシは消化に悪いと敬遠されるかたもおられると思いますが、夏に食欲が落ちた時には、内側の甘い実の部分は糖質で吸収が非常に良くエネルギー補給や疲労回復にとても効果があります。また、実の薄皮はほとんど消化されずに排泄されますが、それが便通をよくするため、腸の働きが落ちて便秘になったときには最適です。ミキサーなどですりつぶしてスープなどにすると摂りやすいと思います。 夏は水分の取り過ぎや湿度により身体に余分な水分がたまりやすい時期で、むくみやだるさ、食欲不振、軟便などを引き起こします。 トウモロコシは利水効果がありムクミをとる効能を持つ食材。 胃腸の働きを高める働きもあります。また、この時期に旬をむかえるスイカや冬瓜、キュウリなど身体を冷やす性質の野菜とは異なり、トウモロコシは平


安産灸ネットワーク講演会2017
本日は安産灸ネットワークの講演会に行ってきました。講師は麻布ミューズクリニック名誉院長であり帯山中央病院院長の渡邉賀子先生、タイトルは「女性と冷え」。 鍼灸治療を受けに来られる方のなかで、冷えを訴える方は本当に多いものです。一般的に女性の約半数、男性でも1割の方が冷えを訴えるそうです。冷えといえば冬の症状と思われがちですが、最近では冷房の影響や外と内の温度差により、夏のみ冷えを訴える方も増えているそうです。"冷え”を伴う疾患も色々とありますが、リウマチやアレルギー、月経困難症など様々な疾患ともおおいに関連します。"冷え症”といっても単に手足が冷えるだけでなく、身体のだるさ、頭が重い、風邪を引きやすい、肩凝り、腰痛など様々な症状を伴います。また、もともと冷え症の女性は更年期障害の症状(多汗、ほてり、イライラなど)が強く出る傾向にもあるそうです。 鍼灸や漢方治療では、身体の不調の大元に、まず冷えがあるかどうかを考えます。そしてその原因が新陳代謝低下型(気虚)か血流障害型(血虚、血瘀)、または余分な水分が身体に溜っているのかストレスが原因(気滞、気


安産灸ネットワークの講習に行ってきました
7月2日(日)は安産灸ネットワークの講習に行ってきました。『安心安全な妊婦治療の基礎講義』全4回シリーズの第2回目。助産師で鍼灸師でもある山野晴美先生の講義内容は妊娠開始から出産に至るまでの経過や母体の変化、起こりうるトラブル、母子手帳や検診についてなど、とても濃い内容の充実したものでした。 安産灸ネットワークでは毎年このような講習を開いており、妊婦治療に関しての基本知識や技術をしっかり学べます。以前も何度か講習に参加しましたが、毎回とても勉強になります。安産灸ネットワークの講習は、今年から男性鍼灸師の参加も認められたため、目白鍼灸院(火・木・土に勤務しています)のスタッフ全員で受講しています。 安産灸とはお産を楽にし、良い母乳が出て産後の肥立ちが良くなる、体調を整えるためのお灸です。ネットワークの代表でもある戸部久子先生は20年以上にわたり、産科領域の専門知識を習得し、その知識技術を普及すべく後進の指導にあたられています。講習に参加して毎回思うことですが、戸部先生や講師の先生方の臨床に即したお話は、本当に日々の治療に役立ちますし、自分自身も大切