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立冬

今年は急に寒さがやってきて、すでに冬のような日もありましたが、体調崩しておられないでしょうか。

さて二十四節気では、11月7日頃から11月21日頃までを「立冬 (りっとう)」といいます。暦の上では冬の始まり。木枯らしが吹き始め、いよいよ寒くなっていく時期です。

冬は陰に属しますので、自然界は静粛になります。草木は枯れ、動物や昆虫などの多くは冬眠します。エネルギーを温存し、春の到来 (陽気が増える) を待ちます。

また、冬は五臓では「腎」、また「閉臓」と言われ、全てが閉塞して陽気を外に出さないよう気の流れも変化します。身体を寒さにさらさず暖かく保ち、陽気を消耗しすぎないように静かに過ごすと、春以降も快適に過ごしていけるようになります。

ただし、寒いからと言って一日中こたつでゴロゴロ…というのも良くありません。昼間は汗をかきすぎない程度、適度に身体を動かすことも必要です。


立冬の頃の体によい食材は、体を温める根菜類や、風邪予防のための果物など。

例えば、南瓜・人参は血を補う、粘膜保護、血流改善の効果が期待できますし、かぶは温性の性質を持ち、胸腹部の冷えによいとされます。

ただし果物を夜に食べると体を冷やしてしまうため、これから活動を始める朝に食べるのがおすすめです。

また、魚や鶏肉などの良質なたんぱく質や、肌の潤いを保つごま・くるみなどのナッツ類も摂りたい食材です。

他には、腎のはたらきをよくする「黒い」食材である、きくらげ・黒ごま・海藻類もよいでしょう。

その他、体を温めて、腎機能を高める食材は、ナマコ・すっぽん・鹿肉・羊肉などもあります。


この時期になってくると治療の中でもお灸を沢山使うようになってきます。私の場合は、艾(もぐさ)を燃焼した時の香りがとても好きで、身体も温まりとてもリラックス出来ます。

お灸は単純に「温める」だけではない様々な作用があります。皮膚上への熱刺激が、皮下の筋肉や血管、リンパに影響を与えます。温熱刺激により、副腎皮質ホルモンが分泌され、白血球が活性化されるほか、炎症や痛みを抑制する効果があります。また、ダメージを受けた細胞を修復するヒートショックプロテインというタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化します。

お灸の原料は「艾(もぐさ)」です。艾とは、よもぎの葉の裏にある白い線毛を精製したものです。艾に含まれる芳香成分にはリラックス効果のほかに、炎症や痛みを和らげる効果もあります。

お灸には色々な種類があり、鍼灸師が行う直接灸の他、誰でも簡単に使える台座灸もあります。ドラッグストアでも簡単に入手できますので、冷えに悩んでいる方はセルフケアの一つとして是非お試し下さい!

ちなみに、’どこにすえたら良いか解らない’と言う場合はお気軽にご相談下さい。ご自身に合った最適なツボやお灸の使用方法などご紹介します!


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